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京都府立植物園が危機?北山エリアの再開発計画と反対運動が話題に

京都市民の憩いの場所、京都府立植物園。

2024年に100周年をむかえます。

わたしも子どもの頃から、何度も行ったことがあります。

そんな植物園が、現在、再開発計画が進んでいるとか…!

この記事では、

  • 再開発計画のポイント、資料
  • 反対運動について
  • 植物園の魅力

についてまとめました。

京都府民もそうでない方も、ぜひ一緒に考えてみてください!

京都・北山エリアの再開発計画って?植物園がなくなるの?

京都府立植物園の温室

植物園がなくなる…?という心配の声もありますが、植物園がなくなることはありません。

むしろ、植物園を含めた北山文化エリアを、もっと国内外から人が集まるようにとのプロジェクトのようです。

ただその開発案の中には、一見すると地元民が「植物園を狭くしないで」「余計な施設を作らないで」と思ってしまうような点もあり、物議をかもしています。

京都植物園が狭くなるって?開発案毎日新聞の記事より引用)

京都府のホームページ

くわしく知りたい方は、まず京都府のホームページで内容を確認してください。

京都府ホームページ

京都府立植物園は2024年に開園100周年の節目の年を迎えることから、植物を主役とする「生きた植物の博物館」の理念のもと、府民目線でさらなる魅力向上と機能強化、北山文化環境ゾーンや地域住民との幅広い連携と調和を図ることが求められており、「京都府立植物園100周年未来構想委員会」において、ハード・ソフト両面を見据えた植物園の未来構想がとりまとめられました。

以下は、京都府ホームページ内にあるPDFファイルです。

京都府立植物園 100 周年未来構想(PDF)

北山エリア整備基本計画(骨子案)

大きなポイントとしては、以下の通り。

  1. 植物園のさらなる魅力向上や来園者の利便性・快適性の向上
  2. 教育・学習・研究及び希少植物保全に向けた機能強化・体制整備
  3. 来園者サービスの向上に向けた柔軟で弾力的な企画及び管理運営
  4. 北山文化環境ゾーン全体とのソフト・ハード両面での連携の推進

主な項目としては

  • 複合的な正門エントランスの整備
  • 園芸用品等も充実したボタニカルショップ・ミュージアムショップ
  • 常設展示、カフェ・レストラン
  • 学芸員等の配置
  • 植物園として不可欠な植物標本庫、常設展示室、図書コーナー等の整備
  • 情報発信・教育プログラムの開発
  • 来園者サービスの提供
  • 民間のアイデアやノウハウの導入による行催事の開催
  • 北山ゾーン全 体で賑わいや交流を創出する仕掛けや仕組みづくり
  • ゾーン内に立地する各施設との垣根をなくした連携

などがあるようです。

旧総合資料館跡地等のエリアには飲食店や宿泊施設も検討されているとか。

その他、植物園と鴨川の間にカフェ?とか、けっこう大規模な開発が考えられているようです。

植物園と賀茂川はどうなる?
毎日新聞の記事より引用)

新聞、メディアニュース

新聞のニュースも。

毎日新聞(2021/4/5)

どうなる京都「北山エリア」再開発 府立植物園改修に反対運動も

京都新聞(2021/1/11)

大学に1万人規模アリーナ構想 スポーツ拠点、イベント利用も想定

京都府立植物園の温室

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反対運動も話題に!

署名サイト「change.org」では、今回の府の開発案に関する反対運動も起こっており、すでに10000人以上の人が署名。

Twitterでも多数言及されています。

これでは、植物園というよりも最早「公園」です。植物園は一定の境界の中に外界から遮断されて、植物が主体となって、植物を展示し、人間は植物から自然を学び、静かに憩う場所です。人間の賑わい、イベント、儲けのために、100 年近くも守り育ててきた府民の宝である植物園と植物たちを犠牲にすることはできません。イタリアには500年続く植物園があります。世界の主要都市では数百年の年月をかけて植物園が存続されています。
〜署名サイトchange.org より〜

▼署名活動が気になる方はこちらからできます

生きた植物の博物館の存続に〜(change.org)〜

閑静な植物園はそのままでいてほしいですが…

維持費など考えると活性化も必要なのでしょう。

それにしても

  • 宿泊施設
  • 派手な施設
  • 大規模な劇場やアリーナ

は、北山エリアに必要ないと思ってしまうのが地元民の正直な思いです。

植物園を縮小してコンクリートを増やすとしたら、わたしも大反対です。

委員会の記録なども公開されていますが、会議内でそういった地元民の思いに近い意見を発している人もいるようです。

これからの動向に目が離せませんね。

地元民が語る、植物園の魅力

  • ベビーカーのお子さん
  • 走り回る元気な子どもたち
  • 緑を愛する学生、若者たち
  • 家族連れ
  • おじいちゃん、おばあちゃん

と、まさに老若男女に愛される、静かで緑ゆたかな素晴らしい場所。

芝生や遊具広場では子どもたちが自由に走り回り、ベンチではカップルやご老人がゆったりと腰かける様子が見えます。(現在は遊具エリアはコロナの影響で閉鎖されています)

各エリアではのんびりと散策する人たち。

園内には、野鳥を撮影する方々もいます。色鮮やかな可愛らしい野鳥がときどき顔を出してくれます。

いつ行っても癒やされて穏やかな気持ちになれる、京都市民の心のオアシスと言っても過言ではないでしょう

また、足を運んでみると、緑の多さだけでなく、その歴史や手入れの丁寧さに毎回感動します。

今回の京都府ホームページにも書いてありましたが、森のカフェやきれいで可愛いトイレなど、近年になって整備された施設もあるようです。

どんな形であれ、人にも地球にもやさしい植物園の緑と歴史がいつまでも大事にされてほしいですね。

これからの動きにも注目していきたいと思います!